卒園生の声

 2002年度 卒園生 菊澤篤子

私は16年前に親愛幼稚園を卒園しました。
ここでの思い出は話せば止まりませんが、あえて一言で言うと「夢の時間」でしょうか。親愛幼稚園は子どもにとって、大人が思っているよりも広くて、楽しくて、わくわくする場所です。
例えば、大きなお庭で遊具遊びをするのも楽しかったです。しかしそれだけではなく、裏にある林は秘密基地になり、秋には落ち葉でふかふかのベッドを作って遊ぶこともできました。お庭にあるものは自然も含めて全てが遊び道具になり、知恵を使って思いっきり遊ぶことを学びました。また、お部屋で遊びたい時はボードゲームやお人形遊びなど、その時の気分で決めることができます。これらはただ遊んでいるのではなく、自分で考えて選択し、自らの選択を最後までやり遂げる力を身につける大切な時間になったと思います。
また、宗教に関して不安に思う方もおられるかもしれませんが、これは人を思いやる心を育てる良い機会であったと私は考えています。私たちが友人や周囲の人を思いやる人間になれるよう、先生方がキリスト教を通して育ててくださいました。決して宗教を押し付けることはありません。人として大切なことを教えてくださいます。また、卒園後の話になりますが、大学時代にニュージーランドでホームステイをした際、知っておかなければいけない知識として幼稚園でのキリスト教教育が役立ちました。海外の人と接するためには英語が話せるだけではなく、宗教の知識もコミュニケーションに必要だったため、今思えば幼稚園での学びが役立ったと感じています。キリスト教について学ぶことは、大人になってからグローバルな人間になるための1つの知識としてきっと役立ちます。
私が卒園してから長い月日が経ち、環境は多少変わっているかもしれませんが、教育の理念を強く持っておられる親愛幼稚園は根本の部分で変わっていないと思います。様々なことをたくさん吸収する大切な時期をぜひ親愛幼稚園で過ごしてほしいです。