【5月の聖句】「はじめに神は天と地をつくられた」

旧約聖書・創世記第1章1節

聖書のいちばん初めに書かれている言葉です。

 昔々の大昔、まだ世界には何もありませんでした。真っ暗で、もやもやしていて、何もありませんでした。

神さまは「光あれ!」「光よ、輝け!」と言われました。すると光が輝いて世界が明るくなりました。神さまは「よかった!」と言って喜ばれました。

 神さまは太陽を造り、月を造られました。陸地を造り、山を造り、海も造られました。

 花も木も、森も造られました。風が吹き、葉っぱが揺れて、お日さまに照らされてキラキラ輝きました。神さまは「よかった」と言って喜ばれました。神さまは鳥も、猫や犬も、牛や馬も、いろんな動物も造られました。神さまは「よかった」「よい世界ができた」と言って喜ばれました。

 けれども何か足りません。何があったらいいのでしょう?

 それは人間です。神さまとお話しできる人がほしい。人間を造ろうと神さまは思われました。そこで神さまは土を集めて、心をこめて人間を造られました。とてもきれいで立派な人間の形ができました。でも動きません。寝たままです。神さまは、その人が生きてほしい、と願われました。

 そこで神さまは人に近づいて、その人の鼻に、神さまの命の息をふーっと吹き込まれました。すると人は起き上がりました。生きた人になったのです。神さまと、神さまに造られた人は仲良しです。神さまは「よかった」と言って喜ばれました。

 神さまは、わたしたちも造ってくださいました。みんなが生まれるとき、神さまはみんなひとりひとりに、命の息を吹き込んでくださったのです。だからどんなことがあっても大丈夫。神さまの命の息がみんなの中にも吹き込まれているのですから。